2014年7月29日火曜日

フランス装


受講生の作品

うらわ美術館でのワークショップ完成作品。
ハードカバーの「一折の本」は、版画用紙いづみをつかって絵を描きやすい仕様に。
開催中の『ボンジュール!フランスの絵本たち』展示室にはゆっくり座って読めるように、触れる絵本のコーナーもあり、中綴じの本の仕組みを再確認していただきました。
「フランス装」の本は、リンクステッチで綴じてマーブル紙を折った表紙でくるみました。
フランスの古書の仮綴じ本や、それを元にルリユールしたハードカバーの本もお見せして、折り丁を作るところからはじめて、タイトルをつけて完成するまでまたたく間に3時間が過ぎていきました。

「フランス装」は、「仮製本の一種。糸綴じしたままの中身に、四方を折り返した表紙をつけたもの。本来は蔵書家が装丁し直すためのもの。フランス表紙。」(広辞苑)とあります。
本来はアンカットの糸綴じした仮綴じ本のことを称していましたが、最近ではソフトカバーの本のデザインのひとつとして、折りたたんだ表紙のことを称している場合が多いようです。
四方を折りたたむ方法は海外の仮綴じ表紙には見られないそうですし、紙を折る文化をもつ日本独特のものかもしれません。






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