2019年3月13日水曜日

ルリユールのあゆみ展

東京製本倶楽部は今年の5月で20周年を迎えます。
3日間限定、記念の展覧会を日比谷図書文化館で開催します。
最新の現代ルリユール作品と、伝統的なスタイルをサンプルや図解とともにご紹介する予定です。私も最新作?を出品予定です。
うららかな春の季節、どうぞぜひ日比谷公園まで見にいらしてください。


東京製本倶楽部20年、ルリユールのあゆみ展
2019年4月12日(金)-14日(日) 10:00-17:00 (14日は15:00まで)
イベント◆期間限定『日比谷製本工房』 製本の様々なデモンストレーションを開催
4月12日 11:00-12:00, 14:00-15:00
4月13日 11:00-12:00, 14:00-15:00
4月14日 11:00-12:00

会場 日比谷図書文化館 1階特別展示室 
100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-4

主催 東京製本倶楽部  http://bookbinding.jp

2019年2月27日水曜日

京都、春の講座


京都の4月からの講座のご案内です。

前回の模様紙はペーストペーパーの手法で作りました。今回はスタンプやステンシル技法でそれぞれのご本に合わせたオリジナルの模様紙を作ってみます。それらを表紙や見返し紙に活かして、本やノートをプラ・ラポルテ製本で作りましょう。

ルリユールの時間「模様紙とプラ・ラポルテの本」
4月27日-9月28日 第 4土曜日17:00-19:30
改装したい本(未とじや糸とじの本。厚さ:2cm、大きさ:A5サイズ以内)をお持ちください。

お問い合わせお申し込み先
NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99
四条SETビル3F


2019年2月25日月曜日

私の道具箱:革刀


革刀 / couteau à parer

左が革を薄くすく時に使う革刀でフランス製。刃は砥石やサンドペーパーなどを使って自分の使いやすいように研ぎながら使います。アトリエのメンバーがこの革刀をモデルに、京都の刃物屋さんで特注したこともありました。

メス / blades / scalpels

手術用のメス。革をすいたり削ったりするときに使います。いろいろな形の替え刃とホルダーを組み合わせて使います。よく使うのは、右側の10A+3番ホルダー、左の4番ホルダーに入る25。写真のようなふっくらしたホルダーもあり、手が痛くならなくてよいのですがどちらかといえば私にはフラットな方が使いやすいです。

2019年1月19日土曜日

私の道具箱:ヘラの作り方


私のよく使うヘラ達をご紹介します。
初めて作ったヘラは,左端の江戸ヘラと呼ばれる形の和裁用のヘラです。
エッジの尖った部分が使いやすく、コーナーを決めるときなどに便利です。
お隣はテフロン製で,糊がつきにくく弾力がありあたりが柔らかです。
真ん中はコワフを作るためのもの、右からに2番目はノーマルなタイプ、右端は胴がまっすぐで、広い面積を押さえるときによく使っています。
輸入品の骨ヘラは加工して使うので,ヘラの削り方を下記に入れます。
モデルは右から2番目のノーマルタイプです。

各素材の元の形状によって、先の緩やかなカーヴ、尖ったものなどつくりわけるとよいでしょう。素材の状態によって違いますが、ヘラに反りがあれば机の上などでクルリと廻る面を下にすると使いやすいです。



◆準備するもの
右から、板に貼り付けた紙ヤスリ120番、ロールの紙ヤスリ220番(これを板に貼り付ける)、耐水ペーパー(水をつけて削るタイプ)400~仕上げ用12002000番くらいまで、数種類を用意。




上は反りが強いタイプのノーマルのヘラ。下が今回制作するヘラです。
未加工のへら先は厚いのがわかりますでしょうか? 


ヘラを使用するとき、紙面などに指があたるので、反っていると握りやすくなります。そこで、できるだけ反りのある面を下にして加工します。ヘラは先も横もいろいろな部分を使うので、使いながら各自にあった細かな加工をするといいでしょう。



ヘラの下に当たる部分をなだらかになるよう紙ヤスリで削ります。
最初は粗い番手のものから順に細かい番手に。120400番くらい。
厚みがあれば、側面に向かってなだらかになるように削ります。


ヘラの使う面、下側をまず平らに、なだらかになるよう削ったら、上側の側面を削っていきます。各素材の元の形状によって、鋭いエッジや左のヘラのように、緩やかなカーヴを持ったものなどにつくりわけます。

上側をやすり掛けするときは、板やすりに対して斜めに構えて円弧を描くようにすると、なだらかに出来あがります。反対面も同じように。 
厚みのある素材はエッジをつけて、薄手のものはなだらかにするとよいでしょう。  


形がととのってきたら、水をつけて順に番手の細かな耐水ペーパーでなめらかになるように磨いていきます。薄すぎたり尖りすぎると素材を傷つけるので、最後に1200番~2000番くらいの耐水ペーパーで研磨、尖ったところがないように仕上げます。


研磨が終わって出来上がり。正面からではあまりわからないかもしれませんが、
エッジは薄くなっているので細かな押さえや印がつけやすくなりました。

  
亜麻仁油(リンシードオイル)などをふくませておくと、作業中につく糊などの汚れが落としやすくなります。亜麻仁油を塗ったペーパータオルなどにくるんでラッピング。一日ほど寝かせてから、よく油分を拭き取ってから使ってください。
骨製のヘラは欠けやすいのでコンクリートの床などに落とさないよう気をつけましょう。 




年末にPCが壊れてしまってジオシティにあったアトリエウェブサイトも更新できなくなっていたのですが、春までにサイトサービスそのものが終了するので、そこにおいてあったヘラの作り方をちょっぴり追記してブログに転記いたしました。
同じく『書物の歴史』のサイトもなくなります。
ご覧いただいた皆様ありがとうございました。