ルリユールの日々
特別研究室企画展示
100年後も手に取れる本に ~内田嘉吉文庫修復報告2024~
2024年7月16日(火)-9月30日(月)
資料を「活用しながら保存する」が特徴である特別研究室では、2023年度、内田嘉吉文庫をはじめとする所蔵資料7点の修復を行いました。破れた折りたたみ地図の補修など一般的な修復の他、透明フィルムが剝がれかけた洋書の表紙の改装や合冊された明治期の雑誌の分冊化など書籍修復家による創意工夫を凝らした修復過程の記録を公開します。書籍修復家・近藤理恵氏が講師を務める東洋美術学校保存修復科の学生による修復本もあわせて展示します。
4階 特別研究室
日比谷図書文化館
東京都千代田区日比谷公園1-4
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/
チラシの写真は、私が修復製本を担当し、展示中の"Im fernen Osten"
表紙に透明フィルムがピッタリ貼られていた資料でした。
三方マーブルの小口に合わせて、マーブル紙とクロスで表紙を作り直しています。
毎年開催されるうらわ美術館の「本のワークショップ」、今年は別会場で開かれます。
本のワークショップ
「ライトステッチ製本のノート」
2024年9月7日 13:00−16:00
ライトステッチ製本は、表紙素材に折丁※を糸で綴じる製本方法です。背表紙がダブルになるように仕立てるオリジナル製本です。本文の開きがよく、表紙素材も自由に選んでデザイン、装飾をすることができます。
材料費:1200円
「未綴じ本で交差式製本」
2024年9月8日 13:00−16:00
交差式製本は表紙素材の一部と本文を糸で綴じる製本方法です。本文の開きがよく、表紙の組み合わせを様々にデザインできることも魅力の1つです。本文には、折丁の状態で発行された未綴じの「製本用語集」(東京製本倶楽部2024年刊)を使用します。
材料費:2000円(未綴じ本代含)
▪️講師:藤井敬子
アシスタント:中野裕子(両日)、佐藤真紀(7日)、山下麻弥(8日)
▪️会場:浦和コミュニティセンター 第14集会室
さいたま市浦和区東高砂町11-1 コムナーレ10F
▪️定員:各日20名(中学生以上)
▪️申し込み方法:8月16日(金)(必着)で、下記の①~⑤を明記の上、往復ハガキで「本のワークショップ係」宛、またはインターネット(さいたま市生涯学習情報システム )でお申し込みください。
①参加希望の日程、②氏名(ふりがな)、③年齢、④住所、⑤電話番号
※1名単位で受付けます。(1枚のハガキで複数名の申し込みはできません。)
※定員を超えた場合は抽選とし、結果は、往復ハガキでお申し込みの方には返信用ハガキ、インターネットでお申し込みの方にはメールで8月26日(月)までにお知らせいたします。
▪️問い合わせ うらわ美術館 本のワークショップ係
さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3F
TEL 048-827-3215
https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/