2015年10月19日月曜日

交差式製本


差式製本のワークショップの試作です。
今回は16世紀風製本と同じ本文紙を使って綴じます。
交差式製本は、1990年代イタリアの製本・修復家カルメンチョ・アレギ氏により、本の保存を考慮して創案された製本方法です。表紙の一部をかがりの支持体とし、もう一方の表紙をくみあわせてつくります。表紙素材の組み合わせでいろいろなデザインを楽しめます。

2015年10月11日日曜日

本の修復工房 レフィコリブロ


いよいよ明日から「お直し市場」にデビューします。
会期中は修復・製本に使う道具類の展示と本の修理のデモンストレーションを随時行います。
メニューは担当によって、また日によって変わりますが、
「背表紙が欠けた本の修理」「仮綴じ本の修理」「本文の補修」「糸綴じ」「楽譜のお直し」
漢和辞典の解体」等々 行われる予定です。
修復や製本の過程のほんの一部ではありますが、多くの皆様にみていただくことによって、本を慈しむこの仕事を知っていただければ幸いです。
みなさまのお越しを会場でお待ちしております。

2015年10月6日火曜日

16世紀風製本


ワークショップでの16世紀風製本のノートの試作です。
16世紀、出版部数が増えたヨーロッパではハードカバーではなく、パーチメント(皮紙)による表紙のソフトカバー(リンプ製本)も数多く作られました。支持体である革や麻紐にかがった本文に厚めの素材で表紙をくるみ、紐などをつけて表紙を閉じておけるようにします。
写真は中厚の洋紙とリボンで、小口に折り返しもある仕様です。