先日終了した東京製本倶楽部展に出品していた『吾輩は猫である』は、九ポ堂の仮綴じ本をブラデル製本の初期のスタイルであるルリユール・ブラデルで作りました。
写真は表紙革を貼る準備。ルリユール・ブラデルの特徴である本体と表紙が接続された状態で、革を貼る時に糊がつかないようにワックスペーパーで保護しています。
本来は「はなぎれ」はつけていなかったそうですが、ちょっとさびしいので手編みしたはなぎれを貼りつけることにしました。出来上がりは編はなぎれのように見えるけれど、折丁に編んでいる糸で固定しているわけではありません。
《プチボワ文庫》展
2017年3月13日(月)-3月25日(土)
11:00-18:30 日曜休廊/20日開廊
15人の版画家による、版画や、絵や、コラージュなどオリジナル作品のカバーや表紙の《プチボワ文庫》展に出品します。どうぞご覧ください。
ギャルリ プチボワ
550-0015
大阪市西区南堀江2丁目13-30サンイーストビル2F
Tel+Fax:06-6531-8436
DM掲載の私の一冊は梨木果歩さんの『家守綺譚』
元の文庫本のジャケットも組み込んで、クータと元表紙をつけてから、版画に手彩色した表紙で装いました。加えて2点の文庫本ルリユールと版画を出品いたします。