2020年5月12日火曜日

私の道具箱:コンポスチュール


箔押し器
活字を込めてタイトルを手押しするための道具です。
いろいろなタイプがありますが、写真はずっしり重いイギリス製で上部に専用のネジを差し込んで、たわむ金属板で組んだ活字を固定するタイプです。


活字の高さに合わせて作られたフランス製のコンポスチュールも真鍮製で重いです。込め物もそれぞれに合わせて真鍮で作られています。(写真右)
それと同じタイプの日本製は小さく軽く、私が製本初心者の頃に買い求めた品です。支柱が曲がってしまったので、もっぱら私製葉書へpost cardスタンプを押すために使っていました。(写真左)
中央の日本製は片側がオープンな横のネジで締めるタイプで、活字の大きさは自由に組めます。軸木に彫られたミゾ部分が手の平に当たって痛かったので、白いモロッコ革の端切れでぐるっと巻いてあります。革のシボが滑らず手にしっくり馴染むので、このコンポスチュールを使うことが多いです。