2023年11月21日火曜日

プラ・ラポルテ製本の手帳

今年の手帳のページも残り少なくなってきました。
毎年、京都の講座で作る手のひらサイズの手帳、今回はプラ・ラポルテ製本です。
クロスの背表紙にそれぞれの選んだ紙で表紙を作ります。
私の表紙は薄い麻布に刺繍したもので、見返し紙はシンプルに新星物語。

こちらは友人の刺繍作品で作った手帳。帯地に刺繍されたもの。
見返しはプリントのロクタ紙。

2023年10月2日月曜日

旅の手帳、いろいろ

 4月からのNHK文化センターでの講座で作っていた「旅の手帳」
折本2つと綴葉装、プリーツ綴じの手帳がそれぞれ出来上がりました。
私は折本の一つに春から作っていた「海の本」の制作記録を入れました。

折本2つと綴葉装

京都の講座で皆さんが作った作品、少しですがご紹介いたします。
どれも素敵な仕上がりです!

刺繍の綺麗な折本とプリーツ綴じ、本文も凝ってます
綴葉装の中は古い貴重な切手コレクション、また永く残せますね
折本の表紙はインレイモザイクとオリジナルスタンプ
折本の表紙はレリーフ模様と埋め込みジュエリー
折本はビーズがついているのでプレスが大変です
プリーツ綴じの手帳は北海道の見事な写真が満載です
折本のバリエーション 凹凸とオリジナルスタンプ
もう一点はリボンで閉じられるように工夫されています
折本のバリエーション 刺繍と千代紙のインレイモザイク
折本とプリーツ綴じ 表紙の刺繍はとても細かいグラデーションです









2023年9月1日金曜日

秋からの講座

プラ・ラポルテ製本と中綴じの手帳


ルリユールの時間
「半革装の本」

2023年10月25日-2024年3月26日

大切にしたい本を折丁にしてから糸でかがり、半革装の本に仕立てます。古い本で手当てが必要な場合は補修もしていきます。また、来年の手帳も作りましょう。

▪️お申し込みお問い合わせ先:NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99 四条SETビル3F
075-254-8701

https://www.nhk-cul.co.jp/school/kyoto/


「半革装」は「総革装」に対して使われることが多い製本のスタイルで、背と表紙の一部に革を使い、クロスや装飾紙などの表紙素材と組み合わせます。
額縁装、コーネル装、両袖装の3つの形式が、綴じつけ製本やくるみ製本でよく使われます。
写真はプララポルテ製本ですが、背だけに革を使っています。

2023年8月28日月曜日

展示「古い本は、こうしてよみがえる」

アリス・B・トクラスの料理読本

千代田図書館の展示に2点のルリユールを出品しています。
お近くにお越しの折にはどうぞご覧ください。


古い本は、こうしてよみがえる 千代田図書館所蔵「内務省委託本」修復

2023年8月28日(月)~10月20日(金)

千代田図書館が所蔵している特別なコレクション「内務省委託本」は、戦前期に内務省が出版物の検閲に用いていた原本です。そこには、当時の検閲の痕跡が残されており、出版史において貴重な資料となっています。

千代田図書館では、劣化が認められる「内務省委託本」を順次修復しています。今回は、修復が完了したこれら資料を展示し、古い本がどのように修復されているのかを紹介します。また、修復を担当して頂いている造本作家・藤井敬子氏のデザイン製本作品も併せて展示します。(図書館HPより)

千代田図書館9階 地域連携コーナー
東京都千代田区九段南1-2-1千代田区役所9階・10階

https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20230828-post_648/


出品作の『采花集』については、ブログに解体した時のコメントを載せていました。
明治大学図書館の所蔵本との『本の装い百年』展のために制作した作品です。

https://atelierleaves.blogspot.com/2013/09/blog-post.html


2023年7月25日火曜日

うらわ美術館の本のワークショップ

毎年開かれているワークショップのお知らせです

本のワークショップ

フランス装の画帳

2023年9月16日(土)13:00−16:00  フランス装の画帳
折丁を糸かがりして折りたたんだ紙表紙でくるむ、フランス装のスタイルで画帳を作ります。 
麻糸でかがり、表紙にはマーブル紙を使います。

リンプ装の画帳

2023年9月17日(日)13:00−16:00  リンプ装の画帳
表紙の芯に板やボードを使わず、パーチメントや紙で作られたソフトカバーがリンプ製本です。
支持体にリボンを使って麻糸でかがり、ニュアンスのある表紙で作ってみましょう。

会場:うらわ美術館 視聴覚室(ギャラリーD)
定員:各日、16 名(中学生以上)
材料費:16日1200 円 、17日1500円 ※会場受付にて現金でお支払いください。
持ち物:筆記用具(鉛筆)
申込み方法:8月22日(火)必着で、①参加希望の日程、②氏名(ふりがな)、③年齢、④住所、⑤電話番号を明記の上、往復ハガキで「本のワークショップ係」宛、またはインターネット
(さいたま市生涯学習情報システム https://gakushu.city.saitama.jp/ でお申し込みください。
1名単位で受付けます。(1 枚のは
がきで複数人の申し込みはできません。)定員を超えた場合は抽選とし、結果は、往復はがきでお申し込みの方には返信用はがき、インターネットでお申し込みの方にはメールで9 月1 日(金)までにお知らせいたします。

講師:藤井敬子
アシスタント:中野裕子(16 日、17 日)、佐藤真紀(16 日)、山下麻弥(17 日)

問い合わせ
うらわ美術館 本のワークショップ係
〒330-0062
さいたま市浦和区仲町2-5-1
浦和センチュリーシティ3F
TEL 048-827-3215
FAX 048-834-4327



2023年7月5日水曜日

海の話

 


日比谷でルリユール「海の本」展に出品している一つは、エストニアの国際製本展「Scripta Manent Ⅲ」の受賞作、『 MAAILMA PARIM ASI/THE BEST THINGS IN THE WORLD』

この年はエストニアの7〜15歳の子ども達が書いたお話を、エストニア語と英語で印刷したテキストを元に、デザイン製本をするコンクールで、5年ごとに開かれています。いくつかのお話には、さまざまな技法で描いた私の絵を添えています。
表紙は、”The Fairytail of a Seashell”にインスパイアされたデザインです。遠く離れた祖母から孫へFairytailを海の貝に秘めて届ける・・・というお話だったと記憶しています。

 MAAILMA PARIM ASI/THE BEST THINGS IN THE WORLD
エストニアの子ども達著
The Estonian Association of Designer Bookbinders/ Tallin,2004

プラ・ラポルテ製本
仔牛革、山羊革、手染め和紙
303×229~600×23mm 2005年
タイトル箔押し:大家利夫


エッチングを切り抜いて、染めた雁皮紙でラミネート




2023年7月4日火曜日

海の本


日比谷でルリユール「海の本」展が7月2日より始まりました。
閲覧室に続くオープンスペースに、展示ケースを設置して作品を展示しています。
ルリユール作品をより知っていただければと、壁面には工芸製本用語集と図解のバナーも掲示しました。触れることはできないけれど、それぞれが趣向を凝らした表紙や見返し、素材など「眺める本」としてご覧いただければ幸いです。
図書館に同じタイトルが所蔵されてる本は、近くに展示があるので元を見ることができます。

私の作品は2005年の本と、長らく眠っていた新作です。
右の青い本が『ぼくの航海日誌』。出版された本の装幀は、左のオレンジ色の『老人と海』の作者です。


初版の帯には「大正12年3月出港」、とある詩人はちょうど今年が生誕100周年です。
この本は三方金をつけるために1990年代にフランスまで渡航を経験し、はなぎれも編んで、革表紙をつける準備までで眠らせていました。元表紙はなく、原本の箱のイラストを綴じ込んでいます。


『ぼくの航海日誌』
田村隆一著 銅版画・山本容子 装幀・渡辺和雄 中央公論社 1991年




綴じつけ製本
山羊革、仔牛革、パーチメント、手染め和紙、三方金
194×154×21mm  1993年、2023年
タイトル箔押し:大家利夫
シュミーズ、スリップケース
山羊革、ラムース、ドローイング、ペーストペーパー

2023年6月20日火曜日

日比谷でルリユール「海の本」展

東京製本倶楽部25周年記念
日比谷でルリユール「海の本」展

2023年7月2日(日)-8月20日(日)
初日12:00より開催、最終日16:00まで、7月17日(月・海の日)休館
平日 10:00-22:00、土曜日 10:00-19:00、日・祝日 10:00-17:00

東京製本倶楽部会員による「海」をテーマにしたルリユール。
4階特別研究室企画「港の時代」に連動して、3階エレベーターホールのケースで展示いたします。

日比谷図書文化館 3階エレベーターホール

東京都千代田区日比谷公園1-4
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/
主催:千代田区立日比谷図書文化館、東京製本倶楽部

日比谷図書文化館に所蔵されている本と同じタイトルを各自選んでルリユールした作品や、所蔵はないけれども、「海」に関連するテーマのルリユール作品が展示されます。

私は新旧2点を出品いたします。
お近くにお越しの折には是非ご覧ください。










2023年4月16日日曜日

夏庭の本棚

 

夏庭の本棚 本棚の上は折本2点とキャプション。

京都の講座や各地のワークショップで改装した本たち。本棚に展示していない本もあります。

夏庭の展示では、ギャラリー以外のお部屋やカフェコーナーにも作品を展示しています。
本棚には今までに改装した文庫本をいくつか並べています。
一番多いのは、一枚のクロスで表紙を作る「くるみ製本」ですが、背表紙と平表紙のデザインを変えられる、「プラ・ラポルテ製本」や「ド・ラポルテ製本」。
1段目の左側2点は「イスラム風製本」の手法で作った最新作です。写真を撮る前に展示してしまいました。

9日には「交差式製本」で作るノートのワークショップをしました。
10色の厚口の表情の違う洋紙から2色を選んで作成するのですが、同じ組み合わせもありませんでした!2時間半ほど作業でしたが、皆さま集中して様々な工夫で仕上げをされていました。

短い時間でデザインを工夫されました!
受講の皆さまの作品

仕上がった私の作品


展覧会は今月末までになりましたが、お時間がございましたらどうぞご覧ください。

夏庭インスタグラム https://www.instagram.com/natuniwa/

2023年3月10日金曜日

「本-記憶の庭」展

FORESTONIA /Valdur Mikita著 
プラ・ラポルテ製本 山羊革、仔牛革、手彩色和紙、雁皮紙に木版 2020年


久しぶりに個展を開きます!

藤井敬子個展 本-記憶の庭

2023年3月31日(金)-4月30日(日)
毎週 金・土・日:11:00-17:00

夏庭 
千葉県長生郡長柄町榎本479
https://natuniwa.com/


夏庭は版画家、内田真理さんのお祖母様のお家。穏やかでゆったりとした豊かな時間を味わえる空間です。
記憶の中の祖父の家や昭和時代に住んでいた家も思い出します。

そんな記憶の庭の植物たちは絵やデザインのモチーフとして時々登場していました。
旧作の版画から新作のブックアートまで、集合いたします。
春を迎える夏庭とのコラボレーションをどうぞご覧ください。



2023年2月27日月曜日

春からの講座「旅の手帳」

 京都、春からのルリユール講座のご案内です。


「旅の手帳」手のひらサイズの手帳は、文字や絵を書いたり、気になるエフェメラを貼ったり挟んだり、オリジナルの一冊に仕上げることができます。
折本やプリーツ綴じで、ポケットにも収まる旅の手帳を作って出かけましょう。


お申し込みお問い合わせ先:NHK文化センター京都教室 (3月1日募集開始)

京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99 四条SETビル3F
075-254-8701
https://www.nhk-cul.co.jp/school/kyoto/




2023年1月2日月曜日

新しい年

 


新年おめでとうございます。
平和でお健やかな一年でありますよう心よりお祈りいたします。


今年は下記イベントへの参加から。

京都芸大同窓会アートオークション 2023【Hand On】
2023年1月6日-1月9日 11:00−19:00
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
京都市中京区押油小路町238-1
オークション特設サイト

京都市立芸術大学キャンパス移転整備支援として開かれる展示に1点出品しています。
よろしければ是非ご覧ください。

#kyotohandon