2022年3月22日火曜日

日々を綴じる_12月

日々を綴じる_04

まとめて一冊にするのが遅くなったけれど、2021年4月から12月ごろまでの制作の断片やたまあに出かけた展示の案内などを綴じました。修復作業中は記録はするけれど、素材などは手元に残らないので、昨年は作った作品がとても少なかったなあ、と綴じながら思った次第です。

20年以上前のA5サイズの紙見本に、その時々の素材などをコラージュしたり、DMを貼り付けたり。そのシートに足をつけて、麻糸で下綴じしてまとめた上に、クロスを貼った背とペーストペーパーの表紙をくるみ、康熙綴じで仕上げています。

2022年3月9日水曜日

春からのルリユールの時間

4月からの講座のご案内です。

ライトステッチのノート

ルリユールの時間「ライトステッチの本」

2022年4月23日-9月24日 第4土曜日 16:00−18:30

ライトステッチ製本は、表紙素材に本文折丁を糸で綴じる製本方法です。
ノートとお気に入りの本をライトステッチ製本の手法で作ります。
ソフトカバーのノートと半革装の本を制作します。

改装したい本(四六判、B6サイズくらいまで。できれば糸綴じの本)と、
ヘラや定規など製本道具類をお持ちください。

お申し込みお問い合わせ先:NHK文化センター京都教室

京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99 四条SETビル3F0
75-254-8701
https://www.nhk-cul.co.jp/school/kyoto/


2022年2月28日月曜日

ニードルケース


京都の「ルリユールの時間」で皆さんとともに作っていたナグハマディ風の革装ノートとニードルケース。皆さんの作品も
ほんの一部ですが公開いたします。


ニードルケースはそれぞれの工夫が凝らされています。このタケット綴じは後からでもフェルトのページを増やせますし、
針と一緒に糸通しなどを収納する工夫もいろいろです。
革紐の付け方やボタンを選ぶのも楽しい時間でした。


右側のケースは3枚目のフェルトにポケットをつけています。


2022年1月26日水曜日

綴じ見本


素材の違う支持体を使った綴じ方、5種類のサンプル。

左から、かがり綴じ、シングル背バンド綴じを2種類、ダブル背バンド綴じ、へリンボン綴じ。

支持体は、かがり綴じに細い麻紐、背バンド3種に太い麻ロープ、へリンボン綴じに厚目の革テープを使用している。

2014年、倶楽部の研究会ワークショップで作成した。私のサンプルは、指定より少し細い20番手の色糸で綴じたので、少し隙間ができてしまった。
ルリユール作品は左端のかがり綴じで綴じているので、残念ながら他の綴じ方はほぼ使う機会がない。

2022年1月1日土曜日

新しい年


明けましておめでとうございます

心躍ることをたくさん見つけられる 健やかに平和な一年でありますように!

2021年10月25日月曜日

タケット綴じの手帳


2022年の新しい手帳を作りました。
革紐でタケット綴じした一折の手帳で、京都の講座でも皆さんとともに作っています。
タケット綴じ(
tacketing)は、折丁の内側から皮革や糸などを使って表紙素材と接続する綴じ方です。革を細く切ったり、羊皮紙を細くコヨリ状にした紐で綴じたりします。
今回は、表紙革と紐は山羊革を、平表紙には和紙を染めた紙を貼っています。本文の内側から共革のステイと一緒に革紐を写真のように通し、背表紙に開けた穴から出して、表側で結ぶシンプルな綴じ方です。背の内側にはクロスを、見返しには薄手のプリント紙を貼っています。



2021年9月4日土曜日

秋からの講座「革で綴じる」

10月からの京都NHK講座は、革素材を使って制作いたします。

ルリユールの時間 「革で綴じる」
10月23日~2022年3月26日 第4土曜 16:00~18:30

タケット綴じで革製のノートと手帳を作ります。
お揃いの素材でニードルケースも作りましょう。

お問い合わせお申し込み先◆NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99 四条SETビル3F

革装の本を作るときには、できるだけ傷などのない良いところを使って作ります。
一枚の仔牛革から本の表紙をとれるのは2、3冊くらいなので、ルリユールに使った残りの部分で、手帳を作ったり、半革の本やノートを作ったりしていました。
写真の右端の手帳は山羊革の2013年度版。
来年はどんな色の革の手帳になるでしょう。