都内ではちょうど2カ所で小村雪岱の展覧会が開かれています。
日比谷図書文化館では、三冊の『日本橋』で表紙も見返しもみられる展示に始まり、新聞連載小説の実物や原画、多くの装幀本をたっぷり見られました。
2階フロアでは「装丁と挿絵を描いた日本画家」特別展関連図書展示もあり、私が以前に修復を担当した小村雪岱装幀の『内田嘉吉文庫稀覯書集覧』も入り口に展示されています。
複製芸術家 小村雪岱 ~装幀と挿絵に見る二つの精華~
2021年1月22日(金)~3月23日(火)
千代田区立日比谷図書文化館 1階 特別展示室
『内田嘉吉文庫稀覯書集覧』は、2014年に背表紙や本文の一部が外れていたのを修復。
常時使用されているので擦れたところもあり、和紙で少し補修もしました。
『小村雪岱』は雪岱の人物伝でもある読み応えのある一冊、20年前に作ったルリユール作品を撮影してみました。箱も解体して綴じ込んであります。
『小村雪岱』星川清司著 平凡社1996年
東洋風製本 カーフ革・手彩色手織紙 1999年制作
東洋風製本 カーフ革・手彩色手織紙 1999年制作
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