2015年8月31日月曜日

アルドの遺伝子展



アルドの遺伝子展では、昨年出版された雪嶋宏一著『アルド・アルド・マヌーツィオとルネサンス文芸復興』(東京製本倶楽部刊)をテキストとしたルリユール作品も展示されます。
私も新作を出品いたします。秋の一日、ぜひご覧ください。


アルドの遺伝子
学術出版の祖アルド・マヌーツィオ500年忌
15世紀の書物から現代ルリユールまで
2015年10月5日(月)-2015年11月19日(木)
10:00-18:00 日曜日および11月6日(金)閉室 ただし、10月18日(日)は開室(10:00-17:00)
会場 早稲田大学総合学術情報センター2階展示室
主催 早稲田大学図書館・東京製本倶楽部
早稲田大学図書館
169-8050 新宿区西早稲田1-6-1(早稲田キャンパス18号館)
東京製本倶楽部 http://bookbinding.jp  

今年2015年はルネサンス時代にヴェネツィアで活躍した印刷出版業者アルド・マヌーツィオが亡くなってちょうど500年になります。
「ルネサンス」とは古代ギリシア・ローマの文芸の復興・再生です。アルド・マヌーツィオはまさにそれを印刷術の面から成し遂げた一人に数えられます。
また、様々な工夫を施して書物を中世から近代の姿に改良した人物として知られています。
本展覧会は、アルド・マヌーツィオを彼とその後継者たちの仕事と、彼の遺伝子を受け継いで出版された様々な資料によって振り返り、アルドの500年忌を記念するものです。(HPより抜粋)

2015年8月25日火曜日

秋からの講座

秋から始まる製本講座のご案内です。



ルリユールの時間  「パピヨンかがりの本」
20151024-2016326日(第4土曜日1700-1945
パピヨンかがりでハードカバーの本とノートをつくります。
お気に入りの本をお好きな布や模様紙を使ってオリジナルな一冊に仕上げましょう。
改装したいお気に入りの本を一冊お持ちください。(四六判単行本など、できれば糸かがりの本)

お申込み・お問い合わせ先
NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99
四条SETビル3F
http://www.nhk-cul.co.jp/school/kyoto/



2015年7月30日木曜日

植物図鑑の修復


背表紙が外れてしまった図鑑を修復しました。
背にはとても素敵な金箔押しの模様が入っています。
よーく見ると右隅に「ひすゐ」サイン。
この表紙デザインは杉浦非水です!これはぜひ保存したいです。しかし、残念ながら革が劣化していてこのまま表紙に戻しても本の開閉に耐えられそうにありません。
そこで背表紙の革は新たな山羊革に付け替えて、元の表紙は別途保存することにしました。


この本はのどに若草色と生成りのクロスが貼り合わさるように膠で接着してありました。その部分が外れて固く変色していたため、和紙と正麩糊で補修して表紙の革と同じのど革に替えました。
一折目と最後の折り丁も外れていたので、本体に細い糸で綴じつけます。


 背表紙の裏側の紙をそっと剥し、革表紙にはクルーセル溶液を塗り、背革のパーツを慎重に和紙で固定して、版画を額装するように、中性紙マットに窓を開けて表紙装飾を見られるようにします。


本と背表紙を保存するフォルダを一緒にしまえるよう、シェルケースも作りました。
約85年、大切にされてきた本を次世代に伝える一助となれば嬉しいです。




『日本植物図鑑』
理学博士 牧野富太郎著
昭和5年8月15日9刷(1930年) (株)北隆社
装幀 杉浦非水

『日本植物図鑑』は現在も版を重ねている図鑑の先駆けで、 
高知県立牧野植物園のウェブサイト では1940年刊のデジタル版が公開されています。

また、植物園には牧野富太郎記念館もあり、博士の愛蔵書や直筆原稿、植物画などからなる「牧野文庫」があるそうです。ぜひ一度行ってみたい場所の一つです。

この本の修復記録の公開をご快諾くださったご依頼主に感謝申し上げます。

2015年5月30日土曜日

夏のワークショップ

今年もうらわ美術館で本のワークショップをします!



711日(土)本の箱をつくる 13001600

大切な本を保護するために箱をあつらえるのもお勧めです。文庫本やはがきなどが入る大きさの本の箱を作ってみましょう。シェルケース、夫婦箱と呼ばれる二つの箱が組み合わさった形で、表紙にはクロスを貼って仕上げます。
材料費1600



712日(日)和の綴じ 写真やはがきを綴じる13001600

旅や展覧会などで集めた、まとめておきたい写真やはがきを和本の技法を使って綴じてみます。写真やはがきのサイズが多少違っていても、糸で綴じることで見やすく保存できます。おしゃれな友禅和紙の表紙で仕立てましょう。
材料費1000
各自、写真やはがきなど綴じる素材をご持参ください。
最大の大きさは縦長B5サイズ(182×257mm)、横長B6サイズ(182×128mm)以下まで20枚以内

会場 うらわ美術館ギャラリーD


申込方法:6月26日必着。一人一講座単位で参加希望日、ワークショップ名、氏名、連絡先(住所・電話)を明記の上、往復はがきまたはメールでお申し込みください。定員を超えた場合は抽選とし、結果は7月3日までにお知らせします。

お申込みお問い合わせ先 うらわ美術館

さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3F
TEL 048-827-3215 FAX 048-834-4327
wakimoto@uam.urawa.saitama.jp

2015年5月27日水曜日

旅を終えて



DBの「シャイクスピア」展で各国を旅してきた作品がロンドンから帰ってきました。

そして、エストニアからも作品が帰ってきました。
エストニアのたくさんの切手も一緒です。



2015年4月14日火曜日

簡単なブックサポート

重たい本や大きな本を扱う時にブックサポートがあると安心して本を開くことができます。
撮影時に使うことも多く、手軽に作れる方法はないかと作ってみました。
牛乳パックを裏返しただけですが、5分でできちゃいます!


牛乳パックをきれいに洗ってよく乾燥させます。
1番が外側に来るように順に折り返し4番と重ね、
蓋部分を内側に折り返します。
底側は折りにくいので切り取っていますが
折り返せればいいので形状は自由です。


蓋部分を内側に折りたたむと固定できます。
蓋の端をまだ切りそろえていない写真です。


正三角形のサポートができます!
これだけでも動きませんが、1と蓋部分の内側に
両面テープをつけて固定するとより安定します。
内側に折った白紙を入れると印刷面も隠れますし
外側を紙や布でくるんでもいいでしょう。


B4サイズのカタログをサポートしてみます。
500mlサイズや、もっと小さな容量のものでしたら
小型の本にも使えると思います。
サポートの上にネルや人工スウェードなどを載せれば
本へのあたりも和らぎ動きにくくなります。


2015年4月7日火曜日

講演会

サン・ジョルディの日に大切にされてきた本たちをめぐるお話をすることになりました。

内田嘉吉文庫 蔵書に見る古書の形と歴史―修復と製本の現場から
4231900-2030
講師:藤井敬子、近藤理恵
日比谷図書文化館 4階 スタジオプラス(小ホール)
千代田区立日比谷図書文化館
千代田区日比谷公園1番4号
http://hibiyal.jp




修復報告の展示もはじまります。
使用した素材や見本もありますのでどうぞご覧ください。

特別研究室企画展示「100年後も手に取れる本に ~内田嘉吉文庫修復報告~」
2015年4月14日(火) 10:00 ~6月14日(日) 16:00
日比谷図書文化館 4階 特別研究室