2016年1月26日火曜日
レヴュー展
2月~3月は美術大学の卒業制作展やグループ展が開かれます。
大学の学生と教員の展示に版画の本の新作を出品します。
お近くにお越しの折りにはぜひご覧ください。
「レヴュー。」展
2016年2月9日-14日(10:00-19:00)
名古屋市民ギャラリー矢田
第1、2、3、4展示室
名古屋市東区大幸南1-1-10 カルポート東
https://www.facebook.com/CreativeArtsPractice/
2015年12月19日土曜日
記録など
今年も残すところわずかとなりました。
昨年より私も作業していた修復の記録報告が発行されました。
交差式製本で綴じ直した一点です。
千代田Web図書館の「コレクション」に収録されました。
修復後の本も特別研究室でご覧いただけます。
「100年後も手に取れる本に ~内田嘉吉文庫修復報告~」展示解説パンフレット
著者 日比谷図書文化館特別研究室
出版社 日比谷図書文化館
発行日 2015.06 図書タイプ PDF
内田嘉吉文庫をはじめ、旧一橋図書館本、明治期以前の和本など約20000冊の図書を活用した、展示やセミナーなどの活動がまとめられた特別研究室サイトページからもダウンロードできます。
2015年12月1日火曜日
プリーツとじの手帳2016
もう12月、そろそろ来年の手帳をつくることにしました。
今年はプリーツの谷に綴じた手帳でしたが、新作は山に綴じて三方金の本文に色をあわせています。どちらも背に空間を作るので開きはよくなります。表紙と見返し紙の淡い水色のペーストペーパーは、ルリユール作品に使うため、いくつか試作した中の一点です。
七つ星に白い星をともしました。
2015年11月12日木曜日
1950年ごろのアルバム
背表紙が外れてしまった母のアルバムを修理、製本しました。
経年劣化で表紙クロスがヒンジ部分で切れています。
汚れも目立つのできれいな部分を使用して、表紙は改装することに。
アルバム部分はにかわ糊で接着されているので、破れている部分のみ黒い和紙で継いで補修をします。
見返しも新たなものに替えたので、貼り見返しにできるように一番最初のページに黒いキャンソン紙を加えています。本文はもっと厚手の黒い洋紙です。
新たに中性紙で表紙芯を作り、水牛革を貼ります。元のクロスをはめ込むための穴を開けて、そこに埋め込み、少しふくらみをもたせるために中には中性紙の厚紙と片面ダンボールを入れました。(たっぷりプレスをしたのでふっくら感はなくなってしまったのですが・・・)
アトリエの片隅にとっておいた懐かしい古裂でケースも作りました。
母へのプレゼントです。
2015年10月19日月曜日
交差式製本
交差式製本のワークショップの試作です。
今回は16世紀風製本と同じ本文紙を使って綴じます。
交差式製本は、1990年代イタリアの製本・修復家カルメンチョ・アレギ氏により、本の保存を考慮して創案された製本方法です。表紙の一部をかがりの支持体とし、もう一方の表紙をくみあわせてつくります。表紙素材の組み合わせでいろいろなデザインを楽しめます。
2015年10月11日日曜日
本の修復工房 レフィコリブロ
いよいよ明日から「お直し市場」にデビューします。
会期中は修復・製本に使う道具類の展示と本の修理のデモンストレーションを随時行います。
メニューは担当によって、また日によって変わりますが、
「背表紙が欠けた本の修理」「仮綴じ本の修理」「本文の補修」「糸綴じ」「楽譜のお直し」
「漢和辞典の解体」等々 行われる予定です。
修復や製本の過程のほんの一部ではありますが、多くの皆様にみていただくことによって、本を慈しむこの仕事を知っていただければ幸いです。
みなさまのお越しを会場でお待ちしております。「漢和辞典の解体」等々 行われる予定です。
修復や製本の過程のほんの一部ではありますが、多くの皆様にみていただくことによって、本を慈しむこの仕事を知っていただければ幸いです。
2015年10月6日火曜日
16世紀風製本
ワークショップでの16世紀風製本のノートの試作です。
16世紀、出版部数が増えたヨーロッパではハードカバーではなく、パーチメント(皮紙)による表紙のソフトカバー(リンプ製本)も数多く作られました。支持体である革や麻紐にかがった本文に厚めの素材で表紙をくるみ、紐などをつけて表紙を閉じておけるようにします。
写真は中厚の洋紙とリボンで、小口に折り返しもある仕様です。
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