2021年7月27日火曜日

特別研究室企画展示2021

特別研究室企画展示

100年後も手に取れる本に~内田嘉吉文庫修復報告2021~

2021年7月20日(火)-9月30日(木)

2020年度、日比谷図書文化館特別研究室は内田嘉吉文庫を中心に20点の所蔵資料の修復を行いました。
18世紀、19世紀の洋書や戦前期の雑誌、一枚絵(双六)、冊子など様々な種類の資料が安心して手に取れるよう修復されました。
その修復課程の記録を公開し、修復された資料を展示します。

日比谷図書文化館 4階 特別研究室
千代田区立日比谷図書文化館
東京都千代田区日比谷公園1-4


写真は今回、私が修復を担当した本です。『南洋視察復命書』と『通信事業五十年史』
どちらも修復後、本に合わせた色の紙でソフトケースを作りました。『通信事業五十年史』のケースには本文サポートの台も着けています。
特別研究室の本は実際に活用されているのでどうしても傷みやすいというジレンマもあり、私も毎回試行錯誤を重ねています。修復された本たち、どうぞぜひご覧ください。



2021年7月11日日曜日

プライベートプレス



レイミアプレスのウェブサイトがオープンしました。

愛書家の江副氏が主宰するプライベートプレスの美しい本達をどうぞご覧ください。

私が手がけたルリユールも紹介されています。

写真のルリユールは、柄澤 齊著『黒富士』2016年の作品です。

レイミア プレス / LAMIA PRESS  https://lamia-press.com/  


2021年7月7日水曜日

日々を綴じる_6月



京都の
講座で皆さんとともに作っていた2作目。(2020年分も入れると3作目)

行けなかった展覧会の案内状を和紙でつないで作った折り本仕立て。リーフレットは折り畳んだり、大きさの違うカードも足の幅を変えてつないでいます。
交差式製本のように、表紙は2つを組み合わせてみました。
この製本の作り方は、うらわ美術館の「 Art into Life」のプロジェクト、「いまをとじる」で紹介されています。

2021年5月29日土曜日

日々を綴じる_4月

 


「日々を綴じる」と題して、エフェメラを一冊にまとめる講座の一作目が綴じ上がりました。
観に行けた展示のリーフレットや、その時々に作っていた作品の素材でのコラージュなど、さまざまな形態のものをまとめてあります。表紙はオリジナルペーストペーパー。
タイトルに入れた写真もちょっと凝って入れ子構造にしてみました。

さまざまな大きさの紙に描いたり、貼りこんだりした絵に和紙の足をつけて、
ひとまとめにしてから表紙と一緒に、絹糸を使って五つ目で綴じています。


 展示のチケットやチラシも折りたたんで綴じています。

2021年5月15日土曜日

アトリエの道具:大型の製本プレス

 


支柱に組み込まれた金具にハンドルを打ち付けて締め、大きな圧力をかけられるプレスです。
(たぶん2tプレスより大きいので、5tくらい?)
フランス語圏では「presse à percussion 」、英語ではなんと呼ぶのでしょう?
Webやカタログで調べたら、「standing press」「Large screw bookbinding press with tapping block」「Baling press/striking wheel press)などの名称が見られました。
20年以上前、ベルギーでシザイユとともに探してもらって輸入したもので、大きな作品も作るため、版面が50cm以上あるこのプレスがとても役立ってくれています。

ベルギーの倉庫にあった時のスナップ

2021年5月8日土曜日

私の道具箱:版木

 

版木用としてカットされている「朴ホオ」の板にマスキングテープを貼って使っています。

文庫サイズの本を作る時のプレス板として、2枚で挟んで固定する、紙などをそろえるコツの役割などいろいろ役立ってくれています。

マスキングテープを貼っておくと、接着剤がついてもすぐにとることができるのが便利です。「定規」の模様もあるので、張り替えてみました。
黄色の3Mのマスキングテープは接着剤が残りにくいので、作業中に紙や革に留めるのによく使っています。様々な色や模様のカラフルなマスキングテープもよく使うので、接着剤の経年劣化について気になっていました。以前、店頭にいらしたカモイテープの方に伺ったところ、接着剤よりもテープ基材の紙の方が劣化するので、目安としては2年くらいだろうとのことでした。
板はワークショップでもよく使うので、黄色のテープもぼちぼちとり変えているところです。

2021年4月3日土曜日

春の本


Web展示 「#本をつくろう_春」に、「いかれころ」を出品しました。

隅田川沿いの桜は満開を過ぎていましたが、フランス風のベンチの上でパチリ。
ちょうど一年前には「京都空想装幀室」展にこの作品を展示していましたが、W
ebでの展示では風景や他のものとのコラボレーションも可能です。



『いかれころ』三国美千子・著/新潮社 2019年6月刊

ルリユール仕様:綴じつけ製本 手染めクロスにゴム版 仔山羊革モザイクのタイトル
オリジナルペーストペーパーの見返し