2024年8月10日土曜日

ルリユールの日々「交差式製本」

『Crossed structure』

手漉き和紙の作家とのコラボレーションで、和紙と最小限の素材だけで制作した作品。
和紙の他には綴じ糸と箔押しフィルム、絵の具だけを使っています。
本文は手漉き和紙に言葉遊びを刷って折りたたんであります。
みみも残した柿渋紙と手彩色した楮和紙を組み合わせ、背に綴じ糸を見せないデザインです。





9月のうらわ美術館でのWSではシンプルな構造の交差式製本で『製本用語集』を綴じます。


#ルリユールの日々
#reliure
#bookbinding
#AtelierRiveGauche
#AtelierLeaves

2024年8月6日火曜日

ルリユールの日々「イスラム製本」

『村田エフェンディ滞土録』梨木香歩著/イスラム製本、シェルケース

「ルリユールの日々」では、いろいろな製本スタイルを並べようと考えたので、近藤さんの出品作と重複しない技法のものを選んで展示しています。イスラム製本もその一つ。

『村田エフェンディ滞土録』のルリユールは2017年11月中頃から12月初旬まで、比較的短い時間で仕上げていたようです。無線綴じの文庫本を解体して、糸綴じ出来るように和紙で繋いで折丁にしています。折丁になっていないと、はなぎれが編めないからですが、折丁に麻糸で下綴じした糸を横にすくうようにして絹糸で編むのがイスラム製本の特徴の一つです。

この本を作る直前には、研究会で『LA SULTANE ROSE』の本をイスラム製本で作るWSを体験したので、その技法をそのまま活かしています。
以前のブログには、WSで作った本のはなぎれ編みの記事を載せています。

はなぎれはポイントになるところだけれど、仕上がりの本は表紙革で覆われていて見にくいかも知れません。制作途中の画像をアップしましたのでこちらをご覧ください。

背に貼った革を芯にしてはなぎれを編む

#イスラム製本
#ルリユールの日々
#reliure
#bookbinding


2024年7月31日水曜日

「ルリユールの日々」展

 


ルリユールの日々
Reliures variées de Keiko Fujii et de Rie Kondo
藤井敬子と近藤理恵の様々なスタイルのルリユール作品

2024年7月31日(水)-9月30日(月)
(月-金10:00−22:00、土-19:00まで、日祝日-17:00まで 8月19日、9月16日休館)

伝統的な製法の綴じつけ製本から現代製本まで、二人が制作してきた様々なスタイルの
ルリユール作品を展示いたします。
また、4階特別研究室では私たちが修復を担当した本が展示されています。
あわせてどうぞご覧ください。

日比谷図書文化館
3階エレベーターホール
東京都千代田区日比谷公園1-4
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/
主催:千代田区立日比谷図書文化館


渡辺デザインのポスターと展示ケース


手前のケース内が藤井作品、窓側のケース内が近藤作品


2024年7月18日木曜日

内田嘉吉文庫修復報告2024

 


特別研究室企画展示 
100年後も手に取れる本に ~内田嘉吉文庫修復報告2024~

2024年7月16日(火)-9月30日(月)

資料を「活用しながら保存する」が特徴である特別研究室では、2023年度、内田嘉吉文庫をはじめとする所蔵資料7点の修復を行いました。破れた折りたたみ地図の補修など一般的な修復の他、透明フィルムが剝がれかけた洋書の表紙の改装や合冊された明治期の雑誌の分冊化など書籍修復家による創意工夫を凝らした修復過程の記録を公開します。書籍修復家・近藤理恵氏が講師を務める東洋美術学校保存修復科の学生による修復本もあわせて展示します。

4階 特別研究室

日比谷図書文化館
東京都千代田区日比谷公園1-4
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/


チラシの写真は、私が修復製本を担当し、展示中の"Im fernen Osten"
表紙に透明フィルムがピッタリ貼られていた資料でした。
三方マーブルの小口に合わせて、マーブル紙とクロスで表紙を作り直しています。


2024年7月13日土曜日

本のワークショップ

毎年開催されるうらわ美術館の「本のワークショップ」、今年は別会場で開かれます。

本のワークショップ

「ライトステッチ製本のノート」
2024年9月7日 13:00−16:00

ライトステッチ製本は、表紙素材に折丁※を糸で綴じる製本方法です。背表紙がダブルになるように仕立てるオリジナル製本です。本文の開きがよく、表紙素材も自由に選んでデザイン、装飾をすることができます。

材料費:1200円 


「未綴じ本で交差式製本」
2024年9月8日 13:00−16:00

交差式製本は表紙素材の一部と本文を糸で綴じる製本方法です。本文の開きがよく、表紙の組み合わせを様々にデザインできることも魅力の1つです。本文には、折丁の状態で発行された未綴じの「製本用語集」(東京製本倶楽部2024年刊)を使用します。

材料費:2000円(未綴じ本代含)


▪️講師:藤井敬子
 アシスタント:中野裕子(両日)、佐藤真紀(7日)、山下麻弥(8日)

▪️会場:浦和コミュニティセンター 第14集会室
さいたま市浦和区東高砂町11-1 コムナーレ10F

▪️定員:各日20名(中学生以上)

▪️申し込み方法:8月16日(金)(必着)で、下記の①~⑤を明記の上、往復ハガキで「本のワークショップ係」宛、またはインターネット(さいたま市生涯学習情報システム )でお申し込みください。

①参加希望の日程、②氏名(ふりがな)、③年齢、④住所、⑤電話番号

※1名単位で受付けます。(1枚のハガキで複数名の申し込みはできません。)
※定員を超えた場合は抽選とし、結果は、往復ハガキでお申し込みの方には返信用ハガキ、インターネットでお申し込みの方にはメールで8月26日(月)までにお知らせいたします。

▪️問い合わせ うらわ美術館 本のワークショップ係

さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3F
TEL 048-827-3215
https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/

2024年6月16日日曜日

『製本用語集 改訂新版』発行

東京製本倶楽部25周年記念出版として『製本用語集 改訂新版』が発行されました!

A5判 モノクロ、112ページ、未綴じ本とソフトカバーの製本版を制作しました。

販売の詳細は東京製本倶楽部のブログでご覧ください。

未綴じ本は7折の折丁に小口折り込みの表紙。(左)
製本版は、糸かがりのソフトカバー、開きやすく製本されています。(右)




さっそく未綴じ本を糸で綴じてみました。(左が未綴じ本、右が糸綴じした本)

未綴じ本の背表紙の幅には細めの麻糸でかがるとぴったり。
一番最初と最後のページに表紙の折り返しを挟み込んで、仮綴本ができました。


どんなスタイルで製本を仕上げるか、少し考えてから綴じ直そうと思っています。
また、この未綴じ本を使っての製本講座もしようと思っていますのでお楽しみに。


2024年4月21日日曜日

Books are beautiful.in葉山芸術祭


葉山芸術祭参加企画に出展します。ワークショップも担当いたします。
ゴールデンウィークの葉山にぜひお出かけください。

Books are Beautiful. 本は美しい、製本装丁の美と技術 

16世紀の書物から現代ルリユールまで、様々な本の美をお愉しみください。

2024年5月3日(金)-5日(日)10:00-17:00



▪️初心者でもできる製本ワークショップ「フランス装のノート」

講師:藤井敬子

① 製本ワークショップ:5月3日(金)14:00-16:00
② 製本ワークショップ:5月5日(日)14:00-16:00

(各回定員先着20名、材料費1000円、要QRコードで事前申込み、小学生以下は保護者同伴)


▪️講演「本は美しい:西洋の書物の歩み」

講師:雪嶋宏一

5月4日(土)①11:00-12:00 ②14:00-15:00(参加自由)


▪️展示作品解説 
10:00-17:00(随時)

会場:葉山町立図書館2階ホール
神奈川県三浦郡葉山町堀内1874

主催:フェスティナレンテ葉山
協力:東京製本倶楽部