2021年5月29日土曜日

日々を綴じる_4月

 


「日々を綴じる」と題して、エフェメラを一冊にまとめる講座の一作目が綴じ上がりました。
観に行けた展示のリーフレットや、その時々に作っていた作品の素材でのコラージュなど、さまざまな形態のものをまとめてあります。表紙はオリジナルペーストペーパー。
タイトルに入れた写真もちょっと凝って入れ子構造にしてみました。

さまざまな大きさの紙に描いたり、貼りこんだりした絵に和紙の足をつけて、
ひとまとめにしてから表紙と一緒に、絹糸を使って五つ目で綴じています。


 展示のチケットやチラシも折りたたんで綴じています。

2021年5月15日土曜日

アトリエの道具:大型の製本プレス

 


支柱に組み込まれた金具にハンドルを打ち付けて締め、大きな圧力をかけられるプレスです。
(たぶん2tプレスより大きいので、5tくらい?)
フランス語圏では「presse à percussion 」、英語ではなんと呼ぶのでしょう?
Webやカタログで調べたら、「standing press」「Large screw bookbinding press with tapping block」「Baling press/striking wheel press)などの名称が見られました。
20年以上前、ベルギーでシザイユとともに探してもらって輸入したもので、大きな作品も作るため、版面が50cm以上あるこのプレスがとても役立ってくれています。

ベルギーの倉庫にあった時のスナップ

2021年5月8日土曜日

私の道具箱:版木

 

版木用としてカットされている「朴ホオ」の板にマスキングテープを貼って使っています。

文庫サイズの本を作る時のプレス板として、2枚で挟んで固定する、紙などをそろえるコツの役割などいろいろ役立ってくれています。

マスキングテープを貼っておくと、接着剤がついてもすぐにとることができるのが便利です。「定規」の模様もあるので、張り替えてみました。
黄色の3Mのマスキングテープは接着剤が残りにくいので、作業中に紙や革に留めるのによく使っています。様々な色や模様のカラフルなマスキングテープもよく使うので、接着剤の経年劣化について気になっていました。以前、店頭にいらしたカモイテープの方に伺ったところ、接着剤よりもテープ基材の紙の方が劣化するので、目安としては2年くらいだろうとのことでした。
板はワークショップでもよく使うので、黄色のテープもぼちぼちとり変えているところです。

2021年4月3日土曜日

春の本


Web展示 「#本をつくろう_春」に、「いかれころ」を出品しました。

隅田川沿いの桜は満開を過ぎていましたが、フランス風のベンチの上でパチリ。
ちょうど一年前には「京都空想装幀室」展にこの作品を展示していましたが、W
ebでの展示では風景や他のものとのコラボレーションも可能です。



『いかれころ』三国美千子・著/新潮社 2019年6月刊

ルリユール仕様:綴じつけ製本 手染めクロスにゴム版 仔山羊革モザイクのタイトル
オリジナルペーストペーパーの見返し


2021年3月2日火曜日

日々を綴じる

春からの「ルリユールの時間」募集のご案内です。

2021年4月24日-2021年9月25日(第4土曜日16:00-18:30)

「日々を綴じる」と題して、エフェメラを綴じる手法を考えてみました。
季節のハガキや記念の写真など、みなさんの日々を本の形にします。
それぞれのコロナの時代を記録しておきましょう。

(ハガキや写真などをお持ちください)

お問い合わせお申し込み先
NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入立売中之町99 四条SETビル3F
http://www.nhk-cul.co.jp/school/kyoto/


2020年の展覧会DMなどを「足」をつけて綴じた1点です。

2021年2月18日木曜日

小村雪岱の装幀展など




都内ではちょうど2カ所で小村雪岱の展覧会が開かれています。
日比谷図書文化館では、三冊の『日本橋』で表紙も見返しもみられる展示に始まり、新聞連載小説の実物や原画、多くの装幀本をたっぷり見られました。

2階フロアでは「装丁と挿絵を描いた日本画家」特別展関連図書展示もあり、私が以前に修復を担当した小村雪岱装幀の『内田嘉吉文庫稀覯書集覧』も入り口に展示されています。


複製芸術家 小村雪岱 ~装幀と挿絵に見る二つの精華~
2021年1月22日(金)~3月23日(火)
千代田区立日比谷図書文化館 1階 特別展示室


『内田嘉吉文庫稀覯書集覧』は、2014年に背表紙や本文の一部が外れていたのを修復。
常時使用されているので擦れたところもあり、和紙で少し補修もしました。


『小村雪岱』は雪岱の人物伝でもある読み応えのある一冊、20年前に作ったルリユール作品を撮影してみました。箱も解体して綴じ込んであります。


『小村雪岱』星川清司著 平凡社1996年
   東洋風製本 カーフ革・手彩色手織紙 1999年制作

2021年1月18日月曜日

#本をつくろう2021

2021年最初の作品は、web展覧会「#本をつくろう_歴史」のための一冊。
2020年夏に発行された限定版の「溝活版の流儀」未綴じ本からのルリユール。
旧作の活字をモチーフとした版画を、初めて銅版画プレスを使わずに刷った。
コロナ禍での版画の授業のために、東北芸工大のウェブでプレスを使わずに刷る方法が紹介されていたのを参考に、ハーネミューレ紙に刷った。
ゴム版も使って表紙をペーストペーパーと革で編む。見返しは和紙に彩色、ゴム版で作成。
活字のイメージから、角背にしたくて背表紙を後からつけるド・ラポルテ製本で仕上げる。

溝活版の流儀 アマチュア・プリンターの五十五年

著者名:横溝健志

発行:溝活版分室

発行年:2020


ド・ラポルテ製本 

素材:ハーネミューレ紙、和紙、仔牛革、山羊革 

size: 215×154×14mm 2021年



署名は活版で扉の裏に入れてもらった