2023年8月28日月曜日

展示「古い本は、こうしてよみがえる」

アリス・B・トクラスの料理読本

千代田図書館の展示に2点のルリユールを出品しています。
お近くにお越しの折にはどうぞご覧ください。


古い本は、こうしてよみがえる 千代田図書館所蔵「内務省委託本」修復

2023年8月28日(月)~10月20日(金)

千代田図書館が所蔵している特別なコレクション「内務省委託本」は、戦前期に内務省が出版物の検閲に用いていた原本です。そこには、当時の検閲の痕跡が残されており、出版史において貴重な資料となっています。

千代田図書館では、劣化が認められる「内務省委託本」を順次修復しています。今回は、修復が完了したこれら資料を展示し、古い本がどのように修復されているのかを紹介します。また、修復を担当して頂いている造本作家・藤井敬子氏のデザイン製本作品も併せて展示します。(図書館HPより)

千代田図書館9階 地域連携コーナー
東京都千代田区九段南1-2-1千代田区役所9階・10階

https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20230828-post_648/


出品作の『采花集』については、ブログに解体した時のコメントを載せていました。
明治大学図書館の所蔵本との『本の装い百年』展のために制作した作品です。

https://atelierleaves.blogspot.com/2013/09/blog-post.html


2023年7月25日火曜日

うらわ美術館の本のワークショップ

毎年開かれているワークショップのお知らせです

本のワークショップ

フランス装の画帳

2023年9月16日(土)13:00−16:00  フランス装の画帳
折丁を糸かがりして折りたたんだ紙表紙でくるむ、フランス装のスタイルで画帳を作ります。 
麻糸でかがり、表紙にはマーブル紙を使います。

リンプ装の画帳

2023年9月17日(日)13:00−16:00  リンプ装の画帳
表紙の芯に板やボードを使わず、パーチメントや紙で作られたソフトカバーがリンプ製本です。
支持体にリボンを使って麻糸でかがり、ニュアンスのある表紙で作ってみましょう。

会場:うらわ美術館 視聴覚室(ギャラリーD)
定員:各日、16 名(中学生以上)
材料費:16日1200 円 、17日1500円 ※会場受付にて現金でお支払いください。
持ち物:筆記用具(鉛筆)
申込み方法:8月22日(火)必着で、①参加希望の日程、②氏名(ふりがな)、③年齢、④住所、⑤電話番号を明記の上、往復ハガキで「本のワークショップ係」宛、またはインターネット
(さいたま市生涯学習情報システム https://gakushu.city.saitama.jp/ でお申し込みください。
1名単位で受付けます。(1 枚のは
がきで複数人の申し込みはできません。)定員を超えた場合は抽選とし、結果は、往復はがきでお申し込みの方には返信用はがき、インターネットでお申し込みの方にはメールで9 月1 日(金)までにお知らせいたします。

講師:藤井敬子
アシスタント:中野裕子(16 日、17 日)、佐藤真紀(16 日)、山下麻弥(17 日)

問い合わせ
うらわ美術館 本のワークショップ係
〒330-0062
さいたま市浦和区仲町2-5-1
浦和センチュリーシティ3F
TEL 048-827-3215
FAX 048-834-4327



2023年7月5日水曜日

海の話

 


日比谷でルリユール「海の本」展に出品している一つは、エストニアの国際製本展「Scripta Manent Ⅲ」の受賞作、『 MAAILMA PARIM ASI/THE BEST THINGS IN THE WORLD』

この年はエストニアの7〜15歳の子ども達が書いたお話を、エストニア語と英語で印刷したテキストを元に、デザイン製本をするコンクールで、5年ごとに開かれています。いくつかのお話には、さまざまな技法で描いた私の絵を添えています。
表紙は、”The Fairytail of a Seashell”にインスパイアされたデザインです。遠く離れた祖母から孫へFairytailを海の貝に秘めて届ける・・・というお話だったと記憶しています。

 MAAILMA PARIM ASI/THE BEST THINGS IN THE WORLD
エストニアの子ども達著
The Estonian Association of Designer Bookbinders/ Tallin,2004

プラ・ラポルテ製本
仔牛革、山羊革、手染め和紙
303×229~600×23mm 2005年
タイトル箔押し:大家利夫


エッチングを切り抜いて、染めた雁皮紙でラミネート




2023年7月4日火曜日

海の本


日比谷でルリユール「海の本」展が7月2日より始まりました。
閲覧室に続くオープンスペースに、展示ケースを設置して作品を展示しています。
ルリユール作品をより知っていただければと、壁面には工芸製本用語集と図解のバナーも掲示しました。触れることはできないけれど、それぞれが趣向を凝らした表紙や見返し、素材など「眺める本」としてご覧いただければ幸いです。
図書館に同じタイトルが所蔵されてる本は、近くに展示があるので元を見ることができます。

私の作品は2005年の本と、長らく眠っていた新作です。
右の青い本が『ぼくの航海日誌』。出版された本の装幀は、左のオレンジ色の『老人と海』の作者です。


初版の帯には「大正12年3月出港」、とある詩人はちょうど今年が生誕100周年です。
この本は三方金をつけるために1990年代にフランスまで渡航を経験し、はなぎれも編んで、革表紙をつける準備までで眠らせていました。元表紙はなく、原本の箱のイラストを綴じ込んでいます。


『ぼくの航海日誌』
田村隆一著 銅版画・山本容子 装幀・渡辺和雄 中央公論社 1991年




綴じつけ製本
山羊革、仔牛革、パーチメント、手染め和紙、三方金
194×154×21mm  1993年、2023年
タイトル箔押し:大家利夫
シュミーズ、スリップケース
山羊革、ラムース、ドローイング、ペーストペーパー

2023年6月20日火曜日

日比谷でルリユール「海の本」展

東京製本倶楽部25周年記念
日比谷でルリユール「海の本」展

2023年7月2日(日)-8月20日(日)
初日12:00より開催、最終日16:00まで、7月17日(月・海の日)休館
平日 10:00-22:00、土曜日 10:00-19:00、日・祝日 10:00-17:00

東京製本倶楽部会員による「海」をテーマにしたルリユール。
4階特別研究室企画「港の時代」に連動して、3階エレベーターホールのケースで展示いたします。

日比谷図書文化館 3階エレベーターホール

東京都千代田区日比谷公園1-4
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/
主催:千代田区立日比谷図書文化館、東京製本倶楽部

日比谷図書文化館に所蔵されている本と同じタイトルを各自選んでルリユールした作品や、所蔵はないけれども、「海」に関連するテーマのルリユール作品が展示されます。

私は新旧2点を出品いたします。
お近くにお越しの折には是非ご覧ください。










2023年4月16日日曜日

夏庭の本棚

 

夏庭の本棚 本棚の上は折本2点とキャプション。

京都の講座や各地のワークショップで改装した本たち。本棚に展示していない本もあります。

夏庭の展示では、ギャラリー以外のお部屋やカフェコーナーにも作品を展示しています。
本棚には今までに改装した文庫本をいくつか並べています。
一番多いのは、一枚のクロスで表紙を作る「くるみ製本」ですが、背表紙と平表紙のデザインを変えられる、「プラ・ラポルテ製本」や「ド・ラポルテ製本」。
1段目の左側2点は「イスラム風製本」の手法で作った最新作です。写真を撮る前に展示してしまいました。

9日には「交差式製本」で作るノートのワークショップをしました。
10色の厚口の表情の違う洋紙から2色を選んで作成するのですが、同じ組み合わせもありませんでした!2時間半ほど作業でしたが、皆さま集中して様々な工夫で仕上げをされていました。

短い時間でデザインを工夫されました!
受講の皆さまの作品

仕上がった私の作品


展覧会は今月末までになりましたが、お時間がございましたらどうぞご覧ください。

夏庭インスタグラム https://www.instagram.com/natuniwa/

2023年3月10日金曜日

「本-記憶の庭」展

FORESTONIA /Valdur Mikita著 
プラ・ラポルテ製本 山羊革、仔牛革、手彩色和紙、雁皮紙に木版 2020年


久しぶりに個展を開きます!

藤井敬子個展 本-記憶の庭

2023年3月31日(金)-4月30日(日)
毎週 金・土・日:11:00-17:00

夏庭 
千葉県長生郡長柄町榎本479
https://natuniwa.com/


夏庭は版画家、内田真理さんのお祖母様のお家。穏やかでゆったりとした豊かな時間を味わえる空間です。
記憶の中の祖父の家や昭和時代に住んでいた家も思い出します。

そんな記憶の庭の植物たちは絵やデザインのモチーフとして時々登場していました。
旧作の版画から新作のブックアートまで、集合いたします。
春を迎える夏庭とのコラボレーションをどうぞご覧ください。